ニューヨーク発ヴァイオリニスト小澤真智子の旅とチャレンジの日々 - www.machikoozawa.com


by 小澤真智子
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Urban Tango Trio in DC

Urban Tango TrioのコンサートがワシントンDCでありました。
場所は、DCのダウンタウン近くにあるメキシコ大使館。
入り口から2階までのエントランスの壁はメキシコの壁絵が
広がり、階段をのぼるまでつづいている。
なんだか、メキシコに住んでいた頃をひしひしと
思い出させる絵でした。

素敵なシャンデリアとアンティックの家具がならぶ
素敵なお部屋でのコンサート。
1曲目からブラボーの嵐。前半終了の際には
すでにスタンディングオーベーション。すごい盛り上がりました。
こういう時に本当にタンゴの音楽のパワーを感じます。

イーストコーストのコンサートの時は、車の移動が多いので
今回も例外ではなく、ニューヨークから5時間。
朝早く出発して、着いて、一息ついて演奏会。
こういうのにも、結構慣れましたが、やはり調子は100パーセントは
出せません。まだまだ、修行が足りないな、、と痛感です。

そんな中でも十分に力を発揮する共演者にさすがだな、、と
感服します。同時に、男の子はやはり元気だな、、とも思います。。

とはいえ、3人で作っている音楽。すごい高度な緊張感の
ある演奏になりました。終わった後で、「アルゼンチン人より
アルゼンチンのハートをわかってる」と来客のアルゼンチン
の人に言われて、(それも一人ではなく複数に!!)
とても嬉しかった。

「いやいや、もっとやりますヨ」とヤル気がムクムクとわいた
ひとときでした。

そして、

ワシントンからニューヨークへ帰り道。
思った事。

ワシントンに行く前日、友人からの突然の誘いで
カーネギーでマリーパレイヤ(Murray Perahia)の
ソロリサイタルへ行きました。
日本のコンサートの準備もあるし、忙しいからどうしよう、、と
思ったのですが、日常の生活に追われて生活していると、なかなか
コンサートも行けるものではありません。お金もないしな、、、
なんて思ったのですが、思い切って、ちょっとエネルギーと
インスピレーションをもらいに行こう、と思い一番安い席($30)を
買って行きました。

バッハのパルティータ、ベートーベンのソナタ、シューマン子供の情景、
ショパンのエチュードやマズルカ、スケルツォ。

とにかく、音が、タッチが、選び抜かれた真珠の粒がコロコロと
転がっているように美しく整って輝いていて、こんな音がピアノで出るのか、、
とびっくり。
考え抜かれて構築された音楽は完璧で、壮大で、迷いや不安な箇所はどこもなく、
安定していて、これぞクラシックの本道だ、と。カーネギーの大ホール
の響きの長さまで計算されて演奏しているようにさえ、感じます。
作曲家がいて、演奏家がいて、作曲家の魂を演奏家を通じて、今この時を
ともにしている観客と分かち合っている。まさに、そんな瞬間でした。

ひとつ物足りなかったのは、彼自身の息づかいのようなもの、があまり
感じられなかったこと。。。

ただ、それは多分「座席」のせいでしょう。

今回の席はドレスサークルサイドの2列目。アンコール2曲目で
私の前に座っていたおじいちゃんが、去ったので、さっとその席に
移りました。

アンコール2曲目、名前はわからなかったのですが、サイドの手すりから
半分身をだして聴いたら、すごかった。2列目では、音の核の方は
聴こえず、出た音が会場に響いた部分しかクリアに聴く事は出来なかったのに
対し、ちょっと中心に身を乗り出しただけで、その「核」の音も聴く事が出来
イコール=彼の息づかいや、情熱が直に伝わってきました。
「もう一曲聴きたい!」と思ったのに、終わってしまって残念。

とにかく、ホンモノの演奏にじっとりと感動しました。
その証拠に、ワシントンに行き、自分のイクサイティングな
コンサートをした後も、まだ、彼の真珠のようなピアノの音が
耳の奥に残っているのです。


これぞ、クラシック。深いです。
まだまだ勉強しないと、と思いました。
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by machipin | 2009-10-26 12:11 | コンサート

OTTAVA animato

TBSインターネットラジオOTTAVA animato
にて、DJゲレン大嶋さんが、コンサート告知と共に
私のCD「La Pasion」より2曲ほど紹介してくれています。

http://blog.ottava.jp/ottava_animato/

10/21(水)のanimatoのオンデマンドで
放送開始から3時間24分後くらいから紹介しています。

(1週間以内以下のウェブサイトで聴けます)

http://ottava.jp/

OTTAVAは、クラシック専門のインターネットラジオです。
インターネットを通して、世界のどこでも聴く事ができる
まさに今の時代にピッタリのラジオ番組です。
私にとっては、東京/赤坂から発信される音楽やお話が
世界のどこにいても聴け、東京の雰囲気を味わう事が出来、
大変重宝しています。

お時間のある時に是非♪
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by machipin | 2009-10-22 06:37 | 音楽

Valentino THE LAST EMPEROR


夏前からずっと劇場に観に行きたくて
ねらっていたのですが、機会が無く
あっという間に秋になり、そして一気に
ニューヨークは冬。

その間にDVDになったのでさっそく
拝見しました。

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ファッション界をリードして45年。
常に走り続けて来たデザイナーValentino。
常にロマンティックでエレガント、
美しいドレスの数々に胸を打たれました。

オードリーも、ジャッキーも
皆彼のドレスを着ました。

彼と、45年間、ずっと一緒に「Valentino」 の
ブランドを作り上げて来たパートナーGiancarlo
との姿にも胸打たれました。
Valentino自身はすぐ怒ったり怒鳴り散らしたり
はちゃめちゃなのですが、彼の陰となり
支え続けたパートナー。

あるインタビューで、「shadow(陰)として生きるのは
どんなもんですか」という質問に「happy
(幸せです)」と答えていたのが印象的です。

とにかく、リッチな豪邸を数々と持っていて
その「お城」のお家もすごいし、常にパグ犬を
5匹連れ歩いて世界を廻る姿もおもしろい。
Valentinoの周りにはいつも5匹の犬がむらがっている
ように、出来上がり前のドレスを来たマネキンの
周りには、縫い係のおばちゃん達がむらがっています。
ローマのオフィスで仮縫いの時に出てくるモデルが
ホンモノのマネキンのようで、それにもびっくり。

ショーに出てくる前のドレスが出来上がるまでの
過程が見れるのが面白い。

ああ〜、こんなドレスを作ってもらって
演奏会で着たいなぁぁぁぁ、と思ってしまいます。


Valentinoというのは、はちゃめちゃなんですが
顔からして、何かコミカルで面白いおっちゃんで
それを上手く使って、コミカルで楽しい印象の
ドキュメンタリーにしているのがとても面白い。

そして、45年の間にValentino が残した
素晴らしい、という言葉では言い尽くせないような
美しいドレスの数々をかいま見れるのも面白い。

「I know what women want. They want to be
beautiful.」
(女性が何を欲しいか、知ってるよ。彼らは
美しくありたいんだよ)

という言葉がとても印象的でした。

必見です!

http://www.valentinomovie.com/#home
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by machipin | 2009-10-21 11:59 | Movie/Books
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秋も深まってきました。
ニューヨークは、日によって朝晩はかなり冷え込みます。
今年は、夏がほとんどなかったので、
「あれ、もうきちゃった?」という感じです。

ニューヨークの長く、暗く、グレーの冬が
(私の中では、ニューヨークの冬はいつもグレーのイメージです)
ついにきた····といった印象でしょうか。

さて、夏のPeace and Passion のコンサートに
いらしてくださった方々、ありがとうございました。

そして、もし、お盆のお休み時期だったので「逃した〜」
という方に朗報です。

11月に再びタンゴのコンサート行います。

情熱~La Pasion~ 2009秋

Urban Tango Duo by Machiko Ozawa & Octavio Brunetti

11/2 (月)18:00~
外国特派員クラブディナーコンサート(赤いチラシ)

11/6 (金)昼の部14:30~ 夜の部19:30~
横浜美術館(青いチラシ)


有楽町の電気ビルの20階に位置するこの外国特派員クラブは
なかなか入れませんし、お食事も美味しくて有名だそう。都会の真ん中のビルの
20階なので、ビューがとても奇麗です。夜景も美しいと察します。
大きなガラスの窓から見える皇居の森も、丁度黄色や赤の色とりどりの
葉であでやかになる時期でしょう。
ディナーコンサート、ということですので、いつもとは一風変わった
コンサートを味わって頂けると思います。

横浜美術館も、みなとみらいの真ん中にある素敵な美術館。
私がジュリアードを卒業し、初めて日本でリサイタルを開いた
思い出の場所です。

夏に続いて再び日本でのコンサートが出来る事
大変嬉しく思います。

さて、準備がんばるぞ!

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by machipin | 2009-10-14 11:47 | コンサート

Le Poisson Rouge

昨晩は、ジュリアードの友人が演奏するというので
ダウンタウン/ウェストビレッジにある
Le Poisson Rougeという場所に行ってきました。

前から噂には聴いていましたが実際に行ったのははじめて。
場所もBleeker通り、west village の中心に位置していて
一見、クラブです。
内装も、赤のアクセントをきかせ、バーカウンターが並び
照明もほの暗く、青く光っています。
お店のページは以下。
http://lepoissonrouge.com/venue

が、昨晩のコンサートはれっきとしたクラシックのコンサート。
そう、このベニューはよくクラシックのライブ/コンサートも
やるというので、気になっていた所です。

Blue Noteのクラシック版とでも言ったらいいのでしょうか。
バーでお酒も買えるし、お食事もオーダーできます。

ふむふむ、なかなか面白そう。
と思ったのも最初だけでした。

何故なら、、、クラシック音楽というのは、やはり
空気が止まりそうな、静けさの中の緊張で聴きたいものだ、と痛感です。
グラスのぶつかる音や、食器が運ばれてくるガチャガチャした音、
人の歩く気配、はどうしても気が散ってしょうがありません。

昨日のコンサートは、86年ニューヨーク生まれの若手ビオリスト
David Aaton Carpenterのリサイタルでした。
最近、Christoph Eschenbach指揮、Philharmonia Orchestraと
エルガーとシュニトケのビオラコンチェルトを収録、
そのCDリリース記念リサイタル。

1曲目は、Edwin York Bowen のファンタジー、ロマンティックな
曲でしたが、なんか雑音等に気が散り、聴いている方の私が
落ち着いて曲に入れなかったな、、、という感じ。
でも、彼のすごいテクニック、バイオリンのようにバリバリと
動く左手と、ビオラならではの力強い運弓とサウンドは素晴らしく
引き込まれました。

TAKEMITSUや、Pendereckiの現代曲は、ライブの映像と合わせて
工夫していましたので、飽きずに聴けました。
個人的には、Pendereckiのビオラソロのカデンツァは
曲自体素晴らしい作曲で映像はいらなかったな、、と思いましたが、、、。

最後のアンコールはホラスタッカート。アップボーでもダウンボーでも
達者なワンボースタカットに目が点になりそうでした。

日々の忙しさに流されて、NYも長くなってくると
なかなかこういうコンサートにも出かけなくなりがちですが
やはりすごい刺激を受けます。

いやぁ、身軽に出かけよう、、、と痛感です。
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by machipin | 2009-10-07 08:06 | コンサート