ニューヨーク発ヴァイオリニスト小澤真智子の旅とチャレンジの日々 - www.machikoozawa.com


by 小澤真智子
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II Trovatore

今週末は、 オラトリオ(コンサート形式)のオペラ
II Trovatoreでした。
ヴェルディは、オペラ「ナブッコ」や「椿姫」「アイーダ」等
多くのイタリアオペラを作曲し、19世紀のイタリアオペラ界を
常にリードしてきた「歌劇王」です。
にもかかわらず、私はヴェルディのオペラは演奏したことが
なかった(!)ということで、初ヴェルディ。

メキシコのコンマス時代に
ボエームを始めとして、オペラを多く演奏し、
勉強する機会があったので、かなり昔と違った観点で
オペラを楽しむ事ができるようになりました。

昔は、歌手が勝手に高音を思いっきり伸ばしたり、ラレンタンドをしたり
その後必ず「ジャンッジャン」と入らなければいけなかったり
とにかく、オペラは大嫌いでした。
しかし
勉強してみると、オペラ(歌劇)とは、総合芸術であり
歌手がどんなに伸ばして、それに合わせて入らなくては
いけなくても
ピッタリいけば(良い指揮者は必要ですが)
舞台上とオケピットと全てが一体になった感があって
結構快感だったりもするようになりました。
このスケールの大きさはすごい。

さて、今回の初ヴェルディ。

私のパートはSecond violinで、2時間半のオペラ
ほとんどが
ズゥン チャッ チャッ チャッ
のチャッ チャッ チャッの部分で
よくもここまで内声ばかり酷使してくれた、と
関心する程。お陰で左手がつりそうでした。
1st violinは、といえば、高音域で美しいメロディーを
奏でています。ビオラとチェロは私と同じ
運命のようです。

しかし、この作品。音楽が本当に美しい。
うっとりしました。音楽そのものが良いので
チャッ チャッ チャッ
も楽しくなるものです。

こういうオケ仕事は、やめよう、やめよう
と思いつつ
でも、コンサートというのは、どんな形で
参加していようが、やはりこの上なく楽しいもので
しかも、 2nd violin というのは
オケの内側にいるお陰で木管、金管、他のストリングスも
含め、音の渦の中にいて、ベルディがどのような
思いで作曲したのかが、ひしひしと伝わってきます。

ということで結構楽しみました。

来週は友人の「蝶々夫人」デビューを応援しに
ウルグアイ/モンテビデオまで行ってきます!
その後、アルゼンチン/ブエノスアイレスとロサリオです。

初の南米。
今から興奮します。
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by machipin | 2008-09-29 07:00 | コンサート
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ニューヨークに帰ってきて
怒濤のような一週間が過ぎました。
今日は、夜コンサートなだけなので
束の間
私の大好きな時間を過ごしています

朝起きて
エクササイズをし
世界一美味しい朝のコーヒーを入れ
今日の気分の大好きな音楽をかけ
家の中をプラプラしたり
お掃除したり
本を読んだり
お料理したり(は、あんまりないですけどー
先ほども火にかけたスープをすっかり忘れ、干上がっていました)

やはり
こういう優雅な時間は大切です
心を豊かにします
そしてそんな時間を過ごす事のできる
ニューヨークのアパートが大好きです

日本や香港はすごい湿気の中
毎日30度を超す真夏の日々でした
帰ってきたら
こちらはいきなり「冬?」と思える程です
昨晩ロングアイランドでコンサート後
バスを待っていたら
吐く息が白かった!

とはいうものの
外は秋晴れ
9/11の当日がよみがえる程の
すがすがしい空です

そんな秋の雰囲気を
いっそう盛り上げてくれるものを
日本で買ってきました
それは
「お香」

日本人でよかったなぁ、と
しみじみ思う瞬間です。
「お月見」は出来ないけれども
このもみじのお香立てと
夜長月のほのかな香りで
秋の気分が深まり、いっそう豊かな
気分になります

そして今流しているCDは「Best of Tango Argentina」

Por Una Cabeza
Anos de Soledadad
Nocturna
Libertango
Boedo
等等

アルゼンチンへの気分が高まります

初秋のタンゴ
素敵で贅沢なひとときです
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by machipin | 2008-09-22 01:29 | 一般

再びJFK

JFKの空港に降り立つと
毎回毎回
いろいろ考えさせられます

ニューヨーク生活もはや11年
あと何回このように戻ってくるんだろうか

私が旅が好きな理由は
いろいろな国のいろんな文化に
触れることによって
私自身すごいエネルギーをもらえること
現実の雑務から離れた所で
純粋に新たな世界を見る事ができること
初めての経験ってすごい興奮する

私は世界共通の携帯を持っていない
誰も近寄る事の出来ない時間があるって
何か素敵
って思ってしまう

これって現実逃避なのか?

毎回JFKに降り立つと
帰ってきた、というホッと一息
プラス
怒濤のように押し寄せる
現実の世界に押しつぶされそうに
なることさえある

でも実際現実の中に生きているんだから
立ち向かって行かなければ
と身を引き締める
空港からのタクシーは
そんな気持ちのトランジションだ

11年前の若かりし頃には
考えなかった事を多く考えてしまう今
でも過去があるから今がある
今、この気持ちがあるから、未来が開ける

小さな旅をしながら
「人生」という大きな波に乗った旅を
しているんだろうか

でも実は
そんなことを考える事ができる瞬間が
とても好きだ

さて現実
レントを払わなきゃ
電話代を払わなきゃ
電気代を払わなきゃ
コンサートの計画を立てないと
皆に忘れられないように連絡をとらないと
録音のミックスを完成させないと
そして
練習練習

ピっとニューヨークモードに
切り替えっ
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by machipin | 2008-09-17 22:01 | トラベル

ハイフェッツ様

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香港島にそびえたつ高層ビルの窓から
すぐ向こう岸である九龍のビル郡、そしてその間に
流れる海
とぎれることなく行きかうフェリー
フェリーが作り出す三角形の波しぶきが
なんとも情緒溢れる気分をかりたてる
真下に眼を移すと幾重にも重なるハイウェイの上を
24時間止むことなく走り行くタクシー
目の前には金ピカピカの高層ビル
まるで現代版金閣寺のよう

そんな光景を目前に
香港のとあるホテルで毎日ツィゴイネルワイゼンとの
闘いである

ヴァイオリンニストの代名詞のようなこの有名な楽曲
この秋の一連のコンサートにプログラミングした。

びっくりすることに今までやったことがなく
今回初挑戦。

とっかえひっかえCDを聴きながら研究である。

そこで
ハイフェッツ様。

なんと素晴らしいヴァイオリンニストだったのだろう
と鳥肌が立つ

昔の録音なので音源は古いが
演奏はピカ一である

誰にもまねることの出来ない歯切れの良い
テクニック
それに裏打ちされた情熱がひとつひとつの
音からこちらの胸に一直線にうったえかける

なんとなく出てしまった音ではなく
ひとつひとつの音が
こうでなくていけないんだ
という強い意志を感じる

うーん、先は長い・・・
でもがんばるぞ!!
目指す山は高いのだ!!!
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by machipin | 2008-09-09 18:38 | 音楽